週末にいつものように古本屋に行ったらトンデモナイ本を発見してしまいました。
あごら編集会議が発行している「あごら174号(1992年5月発行)」です。裏表紙の発行元の部分に「女による女のBOC出版部」と書かれていてただものではない臭いがプンプンとします。
あごら174号のテーマは性と人権の侵略「従軍慰安婦」問題が突きつけるもの。フェミニズム炸裂の慰安婦論が最初から最期まで展開されます。
「今、なぜ、従軍慰安婦問題が 売買春ととりくむ会事務局長 高橋喜久江さんに聞く」では
Q日本人の元従軍慰安婦の証言というのはまだありませんね。
A前からいますよ。かにた婦人の村の碑が建ったのは城田すず子さん・・・・「沈黙の恨」に出てくる方ですよね。伊東秀子さんのお兄さんがRKBで放映した「突撃一番」でも日本の従軍慰安婦を取り上げています。韓国の犠牲者は本当に犠牲者だからすごく怒っているし、三月二日の沈さん黄さんの公開集会の時、「天皇ヒロヒト」というのが何回か出ましたね。ああ、この人たちは問題の本質がわかっているなあと感じました。しかし「突撃一番」の元芸者だった日本人の慰安婦の方は、病院を住所としている天涯孤独な人ですが、「今お金があって、暇があったら何をしたいか」という問いに答えて、「靖国神社にお参りしたい。それは自分に親切だった兵隊さんがそこに祀られている」と言っています。被害者でありながら、被害の本質がわかっていないのよね。それは、痛みの程度の違い、時代の差異・・・・。いかに日本の天皇制が庶民の中に巧妙に入っているか、慰安婦問題でも感じましたね。
Q補償の問題で慰安婦のことは、みんなに浸透していくと思うのですが。
Aみんなが、身銭をきればねえ。昨日も松山の男性から政府だけでなく、国民がみんな二千円ずつ出そうと提案してきた。「ご趣旨は本当にいいのだが、<とりくむ会>の力量ではとてもこの重責は担えません」と。いろんな人がいろんなことを言ってくる。ただ、私が何回か政府の担当者にきいたところでは、政府は要するに政府間決着をしそうですね。それじゃいけない。個人補償もしなければ、韓国の犠牲者たちは納得しない。お金のことなら、消費税とられるぐらいなら、戦争責任税というのをとられても納税者として文句言わないわ、と言いたい。
私の提案は、アジア各国の日本大使館に窓口をもうけて本人申請を受付ける。千田(注:千田夏光のこと)さんは「個人補償は釈然としない。死者が一番重い」と言われますが。そりゃそうだけれど、現実論としては、生きてる人が大事ね。なにしろ、個人本人が大使館に自分が権利があることを申請して、その時の詳しい場所や時、地理的条件を特定して、取り締まる軍人は誰々だったと具体的に述べてもらう。これをコンピューターで集大成すれば、そんなにお金はかからないし、報いることもできるし、材料も集まる。恥の材料もとにかく集めるべきです。事実、韓国の側では自治体を使って犠牲者の受付やっているのですからね。日本側はゴールデンウィーク明けに関係文書を出すと言っているが、それだって強制連行の事実はないという言い方しているのよ。「それは、おかしいじゃないか、吉田清治さんだってあれだけ言ってるのに」と言うと、いや、公的文書には出てこないということです、と。
どうです、スゲーでしょう?元慰安婦の素直な発言も「本質がわかっていない」と一喝してしまいますた。天涯孤独だからこそ、優しくしてくれた兵隊さんのお参りをしたいと思う気持ちは日本人なら理解できるものだと思うんですがねぇ。フェミサヨは本当に恐ろしいですなー。
朝鮮人元慰安婦の証言というのも載っているんですけど、これもまたスゲーんですよ。「気がついたら福岡に連れてこられていました」とか、「三日くらい気を失っていました。気がつくと樺太でした」とか、「私の村では、若い娘はみんな逃げ、私一人しか捕まえられず、全羅南道ヨンサン浦までの道すがら、アチコチで娘狩りをし、四十人ほどが捕まえられた」とか、「げんこつで顔を殴られ鼻血でひるんだところを担ぎ上げられ、トラックに運ばれた」とか朝日新聞が泣いて喜びそうなエピソードが満載です。104ページしかない本なんですけど最高にキテますよこの本は。

